105年、蔡倫が紙を発明する。
【暗記用俳句】 ♪蔡倫(さいりん)が ひ孫(105)に伝わる 紙残す
蔡倫ってどんな人?
蔡倫(さいりん、63年 – 121年)は、後漢(ごかん)の宦官(かんがん)。字は敬仲(かんいご)。出身地は荊州桂陽郡耒陽県(けいしゅうけいようぐんらいようし)。
蔡倫(さいりん)は、木の皮や竹、絹の布などに文字を書いていた時代に製紙法(せいしほう)を改良し、実用的な紙の製造普及に多大な貢献(こうけん)をした人物として知られている。
蔡倫(さいりん)はまた、和帝(わてい)から厚い信頼を得て、帷幄(いあく、=国家計画を立案する重要な機関)にも加入し、しばしば諫言(ちんげん)を奏上(ほうじょう)したこともあった。
また、儒者(じゅしゃ)の劉珍(りゅうちん、生年不詳 – 126年頃)などによる古典の校正作業(こうせいさぎょう)を監督するなど、有能な文人臣下(ぶんじんしんか)としての能力も発揮した。
蔡倫の製紙法は? また、その品質は?
元興元年(105年)、蔡倫(さいりん)は樹皮(じゅひ)や麻(あさ)、破れた魚網(ぎょもう)などの廃棄物(はいきぶつ)を、餅をつく要領(ようりょう)で繊維を細かく砕(くだ)いて漉(す)く方法で紙を製造した。
従来、文章を書く場合には、竹簡(ちくかん)、または絹織物製のもの(蔡倫以前はこれを「紙」と呼んでいた)があったが、竹簡(ちくかん)は重く、「紙」は高価だという欠点があった。
蔡倫(さいりん)の作った紙は優秀だったため、「蔡侯紙(さいこうし)」と呼ばれ、皆が使用した。
コメント