1321年、ダンテが「神曲」を完成する。この頃からルネッサンスが始まる。
【暗記用俳句】 ♪ダンテさん 秘密秘(1321)密の 新曲だ!
「神曲」とは?
「神曲(しんきょく)」は、13世紀から14世紀にかけて活躍(かつやく)したイタリアの詩人・政治家ダンテが著(あらわ)した詩文(しぶん)。
トスカナ語で書かれたダンテの代表作である。
「神曲(しんきょく)」はまた、ルネサンスの最初を飾り、かつ最も重要な文学作品でもある。
「神曲」の内容は?
「神曲(しんきょく)」は、作者ダンテが自分の物語として一人称で語る形式で書かれており、「地獄篇(じごくへん)」「煉獄篇(れんごくへん)」「天国篇(てんごくへん)」の3部から成る。そして、三行を一連とする「三行韻詩(さんぎょういんし)」(あるいは「三韻句法(さんいんくほう)」)の詩型(しけい)が用いられ、33歌で構成されるなど、キリスト教の教義の「三位一体(さんみいったい)」に基(もと)づき、聖数(せいすう)にこだわった作品となっている。
当時、文学作品のほとんどはラテン語で書かれていたが、ダンテは、あえてこの作品をトスカナ語で著した。
つまりダンテは、聖職者(せいしょくしゃ)やローマ教皇(きょうこう)にとって読みやすいラテン語ではなく、地元トスカナ地方の人びとが読める言葉を選んだのだ。
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